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爆熱 i9-13900Kをクールに使う!

はじめに

昔の『Pentium4』頂上決戦を彷彿とさせる『i9-13900K』の爆熱爆速CPUを

今回はクールに使うためにいろいろセッティングを試したいと思います。

 

ポイント

低電圧化による温度上昇の低減

消費電力制限によるワットパフォーマンスの改善

 

評価するパソコンの構成

パソコンの構成

  • CPU INTEL Core i9 13900KF
  • CPUクーラー Thermaltake TOUGHLIQUID Ultra 360
  • マザーボード MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI
  • メモリ  G.Skill F5-5600J3636C16GX2-TZ5K
  • ビデオカード MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC
  • SSD Samsung 990 PRO 1TB PCIe Gen 4.0 x4
  • ケース Cooler Master MasterFrame 700
  • 電源 Seasonic FOCUS-PX-850S

シミラボさんの動画を参考にしました

評価用ハードウェアモニタソフト

評価用のハードウェアモニタは前回の『HWMonitor』から清水さんが使用している『HWiNFO64』へ変更しました。
センサ値は同じ値を拾ってきているのかと思ったら、ソフトによって値が違うんですよね。

MSI CPU Lite Load 機能を使った低電圧化による温度上昇の低減

清水さんご紹介の『CPU Lite Load』でどこまで冷えるか試してみました。

使用するマザーボードは『MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR5』

エクシンくん
初心者向けの非常に良い機能ですね。

CINEBENCHの結果を比較した一覧表です。

 

『MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR5』のBIOS『7D32vH9』では

『MODE9』がデフォルトでした。

『MODE9』ではサーマルスロットリングが3コアで発生している影響なのか

39,000台だったり40,000台だったり少し振れる感じがあります。

『MODE2』まで下げると、ベンチマークを走らせるとブルースクリーンで落ちました。

表では『MODE3』の結果が出ていますが、1回目はエラーで落ちました。

『MODE4』が安定しているので、『MODE4』で使用しつつブルースクリーンが発生するようなら

『MODE5』に上げる感じでいいかなと思ってます。

VIDはデフォルトからちょうど0.1V低い値ですね。

消費電力は78W、CPU温度は15℃下がっているので、かなりいい感じですね!

ワットパフォーマンスは『MODE9』が107.38、『MODE4』が138.82と約29%アップ。

ちなみに旧パソコンのRyzen9 3950xのワットパフォーマンスは165.66。

 

消費電力制限によるワットパフォーマンスの改善

消費電力制限は主に2つを変更します。

PBP:Long Duration Power Limit(W)

MTP:Short Duration Power Limit(W)

Core i9 13900K の基本仕様は、PBP:125W、MTP:253W

PBPとMTPの機能はこちらのサイトを参考にしてください。

公称値では「PBP<MTP」という設定になっており、効率よく動作するようになっています。

ただ、MTPが従来のPL2と違い「ブースト状態を維持できる」ことを要求したものであるため、「PBP=MTP」と双方同じ値にすることで常に最大パフォーマンスを引き出しても大丈夫な設計になりました。特に高パフォーマンスが要求されるゲーミング業界では、ブースト状態など関係なくなる「PBP=MTP(PL1=PL2)」という設定がトレンドになってきています。

 

ということなので、

 

ポイント

無制限(MODE4)のベンチマークを基準に、基本仕様のベンチマークと比較しつつ落とし所を探っていこうと思います。

 

エクシンくん
かなり面白い結果となりました!久々に実験したって感じで楽しかったです。

ではまず結果の一覧表からごらんください。

 

考 察

ワット制限でのシングル性能は変化なし。

125/253Wは約1分以内は253wの性能、それ以降は125Wの性能となる感じですね。スコアはMTPを125W制限と同じになりました。

253Wは無制限に比べ、性能はほぼ変わらずコア温度が4℃も下がっていますね。

203Wは今まで使っていた3950xとワットパフォーマンスが同じくらい。かつ、Ryzen9 7950xに近いスコア。

125Wだと3950xと同じ消費電力で35%もワットパフォーマンスが上回っています。

ちなみに制限した電力より、10%くらいはオーバーするみたいですね。

 

エクシンくん
どのパフォーマンスを選ぶか非常に悩ましいですね。

せっかくのi9なので、203W~228Wくらいで使いたい感じですね。

Ryzen9 7950xが37,000~38,000くらいやし、215Wくらいでええんちゃう。
テック

 

 

最終ベンチマーク

エクシンくん
いよいよパラメータが決定したので、もう一度ベンチマークを取って完了にします。
低電圧化はMODE4、電力制限は215W!
テック

 CINEBENCH R23 10分テスト

エクシンくん
Multiが3.6%ダウンしましたが、121Wも消費電力が下がりました!

最近電気代が高いから、かなりいい感じですね!

PCMARK10

Ryzen9 3950x MODE9 無制限

Core i9 13900K MODE4 215W制限

エクシンくん
逆にスコアが上がっています。やっぱりサーマルスロットリングが悪影響を与えてたのかな。

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

エクシンくん
FFベンチも全体的にスコアが上がっています!

3DMARK

エクシンくん
3DMARKはほぼトントンという感じで、影響は無さそうです。

 

まとめ

まとめ

ということで、低電圧化、電力制限のほうが全体的に良いスコアが出るという結果になりました。

おそらくですが、ノーマルの電圧設定ならクロックアップが期待できるのかもしれません。

低電圧化で上のマージンが無くなる代わりに、低消費電力を手に入れたのではないかと思います。

あとはCPU温度が80℃以下に収まったので、クーラーのFANが全力で回ることが無くなりました。

ベンチマーク中でもかなり静かです!

旧パソコンのスペックでも基本的には十分だったので、これでまた2年位は我慢できるのではないかと思います(笑)

次回は各ソフトのインストールを進めていきます。需要はないと思いますが、備忘録として。

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